2020〜2022年のような「入札戦争(Bidding War)」が当たり前だった時代から一転、2025年の不動産市場は大きな変化を迎えています。
昨年までは、買い手が複数のオファーに競り勝つために、値段は上げる・条件は削る・売り手に合わせるという非常にタイトな状況でした。しかし、現在はそのバランスが大きく買い手側へと傾いています。
この記事では、2025年下半期の不動産市場の特徴・売り手からの譲歩が増えている理由・過去のBidding Warとの違いを分かりやすく解説します。
■ 2025年の不動産市場の特徴:買い手が交渉しやすい環境に
① 在庫数(Inventory)の増加
ここ1〜2年で在庫が増え、買い手が選べる物件数が増加しました。
「やっと買い手が家を選べる時代が戻ってきた」と言えるほど、競争は落ち着いています。
② 金利がやや安定し、買い手が動きやすくなった
2023〜2024年の7%超えの金利から、現在は6%台前半〜中盤へ。
もちろんまだ低金利とは言えないものの、月々の支払いが軽くなるため、購入検討者が少しずつ戻ってきています。
■ 売り手が「買い手の初期費用」や「金利Buydown」を出す時代に
今の市場最大の特徴は、売り手側が買い手に対して“譲歩(Seller Concessions)”を提供するケースが増えていることです。
具体的には:
① 売り手が買い手のクロージング費用(初期費用)を負担
以前はほぼ不可能だった
- クロージングコストの全額/一部負担
- 修繕費のクレジット付与
などが普通に交渉できるようになっています。
② Rate Buydown(レート買い取り)を売り手が支払うケースも増加
たとえば:
- 2-1 Buydown(1年目は金利が2%低く、2年目は1%低い)
- Permanent Buydown(恒久的に金利を引き下げる)
こうした仕組みを、売り手側が費用負担してくれるケースが増えています。
これは買い手に大きなメリットがあり、最初の数年間の月々支払いが数百ドル〜1,000ドル以上下がることもあります。
■ あの“入札戦争の時代”との違い
つい数年前まで、こんなことが当たり前でした:
- 上限予算より50,000〜150,000ドル上乗せしてオファー
- 修繕項目は全て買い手負担
- 売り手の都合優先で買い手がスケジュールを調整
- 複数オファーで競り負けることが普通
しかし現在は…
✔ 売り手が価格を下げ始めている
✔ 売り手がクロージング費用を出す
✔ 売り手が金利買い取り(バイダウン)を支払う
✔ 買い手が「条件の良い物件」を時間をかけて選べる
かつての「買い手が不利で当たり前」だった市場から、買い手にとって非常にチャンスの多い時期に移り変わっています。
■ 今、買い手が得られる“メリットまとめ”
✓ 初期費用(クロージングコスト)が軽くなる可能性が高い
売り手クレジットを引き出せれば、現金の負担が数千〜数万ドル減ります。
✓ 月々の支払いを大幅に下げられる(Rate Buydown)
最初の2年間などの支払いが大幅に減るため、購入後の生活に余裕が生まれます。
✓ 落ち着いた市場で、慌てずに良い物件を選べる
競争が緩和され、内見のプレッシャーも大幅に減少。
✓ 交渉できる内容が増えた
- 価格
- 修繕
- 契約条件
- クレジット
ほとんど全ての項目が交渉可能です。
▶ 2021〜2022年の“Bidding War時代”との比較
| 時期 | 市場状況 | 買い手の大変さ |
|---|---|---|
| 2021–2022年 | 超売り手市場 / 20件以上のオファー | ・物件価格を大幅に上げないと勝てない ・Seller Credit ほぼ不可 ・検査・ローン条件を削る必要あり |
| 2025年現在 | バランス市場〜買い手寄り | ・Seller Creditが出やすい ・Buydown可能で金利を下げられる ・初期費用を抑えて購入できる |
■ まとめ:2025年は“買い手にとって最高の交渉チャンス”
数年前の混乱した市場と比べると、2025年は買い手にとって非常にバランスの良いタイミングです。
- 物件は選べる
- 売り手は譲歩を提供しやすい
- 金利も落ち着き始めている
- 初期費用も軽くなる
- 金利Buydownで支払いも下がる
これらの条件が揃う時期は長く続かない可能性もあるため、タイミングとしては非常に魅力的です。
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Marina Motoki Morse(DRE 02195871)
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