October 17, 2024

金利は下がるのか?不動産市場情報

ご存じの方も多いと思いますが、連邦準備制度(Fed)は利下げを実施し、将来的に金利が低くなることへの期待が高まっていました。しかし、現在は再び金利が上昇し、一般的なローンでは6%台半ば、VAやFHAローンでも6%程度になっています。これらは少し高く感じるかもしれませんが、7.5%だったピーク時と比べると約1%低い水準です。 現在、11月にまたRate cutが一度あると予想されていますが、それを待っても買い手が節約できるわけではありません。なぜなら、住宅ローン金利の改善はゆっくりと進むと考えられており、その間にも物件の価格は上昇を続ける可能性があるからです。一方で、今すぐ購入すれば競争が少なく、交渉できる余地が高まります。さらに、Rate Buydown(一時的に金利を低くすること)やクロージングコストのクレジットも売り手に支払ってもらえる場合が多いです。 来春も再び激しい競争が予想され、住宅価格がさらに上昇する可能性があります。今年の春も、7.25%の金利にもかかわらず複数のリスト値以上のオファーがあるなど、競争が激しかったため、来年の春がどうなるかは私も予想もつきません。 もし購入のタイミングが柔軟に調整でき、近い将来に住宅を購入したいとお考えであれば、市場が比較的落ち着いている今のうちに物件探しを始めることを強くお勧めします。市場に長期間残っている物件もあり、売主からのクレジットなど、お得な取引ができる可能性があります。 「今買う」 vs. 「後で買う」のシナリオを比較してみましょう。 今の購入: 購入価格: $750,000 金利: 6.5% 月々の支払い: $4,740 来年4月の購入: 購入価格: $800,000 金利: 5.8% 月々の支払い: $4,732 今購入して、金利が5.8%時に金利組み換えをした場合、月々の支払いは$4,436! たとえ現在の金利であっても、今の低い購入価格で買う方が有利な場合があります。金利が大幅に下がったときに金利組み換えをし、月々の支払いを下げましょう。金利の低下を待つことが必ずしも最善の策とは限りません。 新しいNARのコミッションルールはどうですか? 買主がエージェントの手数料を負担することが義務付けられる新しいルールが導入されてから、私はすでに3件の取引を無事完了していますが、いずれの取引でも私のクライアント(買い手)が手数料を自分で支払う必要はなく、売り手が全て負担してくれました。これは私だけの話ではなく、多くの取引で売主がバイヤーエージェントの手数料を負担しています。多くの買主が手数料をカバーするための現金を持っていないため、売主は両方のエージェントの手数料をカバーする条件を受け入れる傾向にあります。これは、買主にとっては良いニュースです。 もし不動産の売却や購入をお考えであれば、今が動き出すチャンスです!ホリデーシーズンが近づいているので、最高の取引を得るための計画を立てましょう。ご不明な点や質問があれば、お気軽にお問い合わせください。 Marina Motoki…

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June 11, 2024

アメリカ不動産購入すべきか?頭金を貯めるべきか?

アメリカで家の購入を考えているけれど、現在の賃貸が安く、この高金利の中で買うべきかどうかわからないという方に読んでいただければと思います。 特にサンディエゴはアメリカの中でもトップマーケットですので、不動産価格もかなり高く、これからどうしたら良いかわからない方が多いと思います。現在の金利は7%で、30年固定金利ローンの場合、家の購入額よりもローンの総支払額が30年間で多くなってしまう状況です。そのため、貯金をできるだけ多く貯めて、最低でも20%の頭金を入れることにより、トータルの金利額を減らそうとする方も多いです。しかし、このように頭金が20%ない状況でも不動産の購入を強く勧めます!その理由をお話しします。 アメリカの不動産は年々価値が上がる傾向にあります。サンディエゴでは、ここ3年でエリアによっては年間10%ほどの上昇も見受けられます。したがって、貯金している間に不動産価格も上がるため、収入によっては貯金しても20%の頭金がたまらない、もしくは不動産価格が高騰しすぎて数年前なら購入できたのに、できなくなってしまったという方がここ数年多くいらっしゃいます。 不動産を持つメリット 価値上昇が見込めるため、長期的に大きな資産になる 金利、固定資産税、住宅ローン保険は税金控除の対象のため、所得税の支払額が減少する 支払額は賃貸価格とは違い上昇しない 10年後の住宅ローンの支払いが賃貸価格を下回る可能性がある では、頭金はいくらあれば購入できるのでしょうか?通常のコンベンショナルローンであれば3%から可能です。もし月々の支払いに余裕があるのであれば、3%で全く問題ありません。大事なことは、購入可能な物件を選ぶことです。最初からドリームハウスを購入するのは難しいことが多いです。そのため、まずは購入可能な物件を購入し、数年後に売却して得た利益で次の、もう少しドリームハウスに近い物件を購入するのが望ましいです。もちろん、最初からドリームハウスを購入できるのであれば、それが一番ですが、そうでない場合は段階を踏むことが大事になります。貯金をコツコツ頑張るよりも、かなりの近道と言えるでしょう。 サンディエゴの不動産に関するご相談を受け付けております。無料ですので、お気軽にご相談ください。 元木(モース)満里奈不動産エージェント・コンサルタント eXp Realty : DRE#02195871marinamotoki@gmail.com

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April 19, 2024

不動産の仲介手数料のシステムが変わります!

皆さん、こんにちは。春のシーズンがやってきて、お引越しを考えているご家族の方も多いのではないでしょうか。 さて、カリフォルニアの不動産業界で大きな変化があります!家を売りたい方や買いたい方にとって、特に注目すべきニュースです。 NAR(National Association of Realtors)が不動産仲介手数料に関する訴訟を受け、和解案を受け入れました。現在、売り手のエージェントが買い手のエージェントの仲介料を指定できるようになり、売り手は売却額から両方のエージェントに手数料を支払うことになっています。売主は買い手のエージェントの手数料の分配には関与しません。通常は5〜6%の仲介手数料がかかりますが、分配によっては売り手のエージェントが買い手のエージェントよりも多くの手数料を受け取ることがあります。問題になっているのは、買い手のエージェントが仲介手数料を指定できないという不利なルールです。 そして、現在進行中の変更が7月に実施され、売主は売主のエージェント料を支払い、買主は買主のエージェント料を支払うことになります。以前は買い手とそのエージェントは仲介手数料を交渉できず、売主側から提示された手数料を受け取っていましたが、今夏からは買主が自身のエージェント料を支払う義務が生じます。 ただし、売り手が買い手のエージェント料を支払う提案をすることは今後も可能です。この急激な変化により、物件の売却が難しくなる可能性もあります。その場合、買い手のエージェント料を負担することも売却戦略の一つとなります。 買い手としては、支払額が増えることに不満を感じる方も多いかもしれません。ただ、よく考えてみてください。これまで売り手が支払っていた仲介手数料は、買い手の購入金額から支払っていたものです。そのため、買い手が実質的に支払っていたとも言えます。 不動産エージェントとしては、正直大きな変化とは考えていません。これまでの常識が変わり、より適切な方向に調整されると見ています。個人的な見解としては、この変更が実施される7月以前に買い手が急増する可能性があると予想しています。 もし不動産の購入や売却を検討している方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。今後、細かく不動産のプロと戦略を練ることが重要になります。 元木(モース)満里奈 不動産エージェント・コンサルタント eXp Realty : DRE#02195871

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April 19, 2024

2024、春の不動産市場と物件を勝ち取る方法

皆さん、こんにちは! サンディエゴで不動産コンサルタントをしている満里奈です。 4月のサンディエゴ不動産市場の動向をお伝えします。 通常、不動産市場は春ごろから活発になる傾向がありますが、サンディエゴのエリアによっては夏のピーク時のような動きがすでに見られます。 2月後半から、人気のエリアによっては15件以上の購入オファーが殺到し、当初の販売価格よりも$150,000以上高騰しているなど、競争率が激しくなってきています。2ヶ月前ならこの価格で競争率も低く買えたのに…というお客様も多くいらっしゃいます。 全ての物件がこのように競争率が高いわけではありませんが、人気の高いエリアでうまく価格設定がされた魅力的な物件は、積極的なアプローチが必要です。もちろん、売り手側の条件を全て受け入れるのは買い手としては望ましくはありませんが、契約に入れないことには何も始まりません。 では、価格以外の面でどのような購入オファーを出せば、競争に勝てるのでしょうか? 売り手の都合に合わせ、売り手のリスクが低くなる条件を提示する。 売り手が長期間の契約(エスクロー)を望んでいない場合は、契約期間をできるだけ短縮する。通常30日契約ですが、ローンの種類やローンオフィサーによっては最短2週間ほどにできます。売り手としては、早く売却してしまいたい人が多いです。 インスペクションを5日以内にする。通常は17日以内ですが、競争率の高い市場では早めに行いましょう。もし物件に問題があり、契約をキャンセルしたい場合、売り手からすると、5日でキャンセルされるのと、17日後にキャンセルされるのではリスクが大幅に異なります。買い手にとっても、早い段階で買う価値のある物件かどうか判断できるので、お互いにとって良いことです。 不動産TIP!  契約をキャンセルする理由は売り手に伝える義務は基本ありません。つまり、Contingencyが1つでもあれば、それを除くまで何らかの理由でキャンセルしてもデポジットは失いません。 契約に入ってから細かく交渉することが可能です。修理等の条件は、できるだけオファー提出の際に条件提示するのは避けましょう。ひとまず、競争率の高い市場では、どうしたらオファーを受け入れてもらえるか、というところから始めましょう。 エージェント同士のコミュニケーションは必須です。何件もオファーが入っている物件では、売り手のエージェントと連絡を取り、自分たちのオファーの位置を確認することが重要です。信頼できるエージェントを選びましょう。 質問やアドバイスがあればお気軽にお問い合わせください!今年の夏は競争率の高い市場になる見込みです。購入を検討されている方は、早めの行動が成功の鍵です。 元木満里奈(モース) 不動産エージェント・コンサルタント eXp Realty : DRE#02195871 marinamotoki@gmail.com

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January 31, 2024

貯金がなくてもカリフォルニアに家が買える! DREAM FOR ALL PROGRAMについて

家を購入したいが、頭金の貯金がない、ローン申請しても収入が低くて審査が通らない?などの悩みを抱えている方に必見です!カリフォルニアのDREAM FOR ALL というプログラムがCalHFAより、2024年4月にリリースされます。簡単に説明すると、政府が20%または$150,000までの頭金を補助してくれるが、後に家を売却する際、または金利組み換え時に返済しなければならないというものです。アメリカは不動産上昇が見込まれるので、不動産価値が上昇した分(Appreciation/資本増加)より返済、そして、上昇した分の20%を利子として支払うというシステムです。 メリット頭金が20%まで支払い可能なので、ローン額が減り、月々の支払いが減る通常頭金20%以下の場合は住宅ローン保険を毎月支払う義務があるが、それが免除される頭金の20%は家を売却、金利組み換えするまで返済義務なし デメリット家を売却後、借りた20%+不動産上昇で得たEquityの20%を利子として返済金利組み換えできない 誰がこの住宅ローン援助を受けることができるのか?アメリカに過去7年間、不動産を保持していない者両親がアメリカで不動産を保持していない者。両親が亡くなっている場合は、亡くなった際に不動産を保持していないことアメリカに Qualified Alienで滞在資格のある者(グリーンカード保持者、H1ビザ、etc)収入が$185,000を超えていない者(サンディエゴの収入リミットです。各カウンティーによって異なります)  ダウンペイメントアシスタンスプログラムは数多くあったりしますが、中でも一番良い条件がこのDREAM FOR ALL PROGRAMです。去年は早い者勝ちで、9日後には締め切られてしまったローン援助ですが、今年は4月に申請した方の中から抽選で行われます。今年は、援助が本当に必要な人対象、両親が家を持っていないことなどの難しい条件があるため、日本人で会社勤めしている方に条件が当てはまりやすいプログラムです!    不動産価格が高騰していてカリフォルニアで不動産購入が難しくなっていますが、このプログラムを使用することにより、不動産購入が可能になる方が多いと思います。 詳しく知りたい方はお問い合わせください!  元木満里奈(モース)不動産エージェント・コンサルタントeXp Realty : DRE#02195871marinamotoki@gmail.com  

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December 22, 2023

2024年アメリカ不動産市場 住宅ローン金利が前代未聞の低下

皆さんこんにちわ、サンディエゴで不動産エージェントとしてサポートしております、元木満里奈です。 クリスマスが早めにやってきました!皆さん知っての通り、アメリカの住宅ローン金利は一時期8%を超えておりましたが、今週に入ってから金利のレートがものすごく回復し、なんと1.5%強の回復、平均して6.5%まで下がりました。 クレジットスコアが低い方におすすめのFHAローンは平均して6% ミリタリー用のVAローンも6% (12/20現在のレート) 通常、冬のシーズンが不動産市場としては落ち込みを見せ、不動産価格も減少する傾向にあるのですが、今シーズンは全く逆の動きをすることが予想されます。 金利が短期間で急激に1.5%下がるということは稀で、どのくらいすごいことかというと、約平均して$100,000分高い物件購入が可能になります。 同じ月々の支払い金額で、 8%の金利の場合、$600,000までしか購入できなかったのに対し、1.5%下がった6.5% だと$700,000の物件が、同じ月々の支払額で購入可能になります。 ということは? そうです、家を購入できる人が大幅に増えるため、競争率が激しくなり、不動産価格が高騰します。 なので! もし来年に家の購入を考えているならば、来年から動いてしまっては遅いです!このホリデイシーズンに動きたい人は少ないと思います。年が明けてしまってからでは、不動産市場が忙しくなることが予測されるので、来年の春に購入を考えている方は、今すぐに動くことを強くおすすめします。 金利が2,5%で家の価格も今の2/3だった3年前に家を買いそびれてしまい、不動産価格と金利が高騰してしまった今、後悔している方がたくさんいらっしゃます。不動産のプロとしては、あの時買っておいてよかった!と笑顔で言ってもらいたい。そんな思いがあるので、いつでもお気軽にご連絡ください。 市場状況だけ確認でも大歓迎ですので、クリスマス前に、必ずご連絡ください! 何度も言いますが、不動産購入の一番いいタイミングは今です。 それでは皆さん良いクリスマスをお過ごしください! eXp RealtyLicense #02195871元木満里奈

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October 8, 2023

2023年後半サンディエゴ、家買うべき?頭金は?貯金はいくら必要?

サンディエゴで不動産エージェントとして活動している元木満里奈です!2023年も後半戦、10月に入りました。現在の不動産市場についてお伝えします。 はっきり言います、今年の冬が家を購入する絶好の機会です!現在の金利は約7.5%と高めですが、家の価格も安定して高水準です。しかし、この高金利と高価格により、夏季に比べて購入希望者の数が減少しています。一方、売り手は物件を売却したいが、売れ行きが伸び悩んでいるため、価格を引き下げたり、購入者の諸費用を一部負担したりすることも考えています。 こうした条件が整えば、大きな貯金がなくても物件購入が可能になりますので、お気軽にお問い合わせください。物件の購入時にかかる諸費用(クロージングコスト)は、通常物件価格の約1-3%程度です。売り手がこれらの費用を負担する場合、購入者の負担が軽減され、物件購入がしやすくなります。 競争の激しい市場では、こうした”セラークレジット”はほぼ見かけません。なぜなら、他にも売り手にとって良い条件で物件を購入したい買い手が多く存在するためです。もし来年金利が下がってしまうと、多くの人が物件購入を希望し、不動産価格もまた上昇します。 今の高金利で不動産を購入し、将来金利が下がればリファイナンス(金利の再設定)を検討するのが一番良い対策です。以下は高金利の現在物件購入をした場合と1年後に金利が下がったけれど不動産価値が上昇した場合を比較したものです。 例) 2023現在購入(30年ローン) 購入価格 $800,000 頭金 5%     $40,000 ローン     $760,000 金利   7.25% 月々の支払い(固定資産税や保険を除く)$5184 2024年 (1年後) 購入価格 $850,000 頭金 5%     $42,500 ローン     $807,500 金利   6.25% 月々の支払い(固定資産税や保険を除く)$4971…

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September 11, 2023

アメリカ不動産投資 – 1031エクスチェンジとは?

サンディエゴで不動産エージェントとしてサポートを行なっている元木満里奈です。本日は、1031 Exchangeという、不動産投資家が不動産売却によって得たキャピタルゲインに対し税金を払うことなく(先送り)、不動産を売却し、新たに不動産を購入する方法(交換)をお伝えしたいと思います。   こちらは、残念ながらPrimary Resident(お住みの住宅)には適用されません。投資目的で保持している、レンタル物件を売却し、新たな投資物件を購入の場合に適用されるルールとなります。例えば、250,000ドルで購入した投資物件が売却時、500,000ドルだとします。利益のキャピタルゲインは$250,000となります。(実際は売却費用や諸費用のため、細かい計算になります)   そこで、投資家が、家を頻繁に購入・売却しても損をしない仕組みがこの1031エクスチェンジというものです。元の物件を次の新しい投資物件へ”交換”することにより、このキャピタルゲイン税を先送りにすることができます。いくつか、対象になるルールがあるのでみていきましょう。   投資物件であること。 新しく購入する投資物件は同じ価値、またはそれ以上の価値であること。 保持している投資物件を売却後、45日以内に新しい物件を定めること(契約/Under Contractになる必要がある。3つの候補を指定できる。 新しい物件は、売却日より180日以内に購入完了していなければならないこと。   つまり、売却してからいつでも新しい物件を購入可能ということではなく、この短いタイムラインの中で全て完了させる必要があります。不動産市場が競争率が高く、気に入った家がスムーズに購入しにくい市場では、慎重に計画することが重要になります。   ただし、税金がどこかに消えてなくなるということはありません。最初に売却した際の資金の税金は次の不動産にキャリーオーバー(先送り)されます。 例えば、Aさんがサンディエゴ、カリフォルニア州で$250,000で購入した投資物件を$500,000で売却。そして、1031エクスチェンジを使用して、似たような$500,000の投資物件を購入。その時点で$250,000分のキャピタルゲイン税を払う必要はありませんが、将来その物件を1031エクスチェンジを使用せず売却する際に、最初の投資物件を含めたキャピタルゲイン税を支払う必要があります。 もし投資家が1031エクスチェンジを継続し、亡くなった場合はどうなるのか? なんと、今までのキャピタルゲイン税支払いの義務がなくなります。その資産を相続した家族にも適用されます。 このように、アメリカで不動産投資を続ける方にとってはとても有利な方法となります。 今回は不動産投資について少しお話をしました。日本からでもアメリカ不動産投資は可能です。サンディエゴ、オレンジカウンティーの不動産はお気軽にご相談ください。 元木満里奈(モース) 不動産エージェント・コンサルタント eXp Realty : DRE#02195871 marinamotoki@gmail.com

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September 8, 2023

賃貸VS住宅購入③- 賃貸物件のリスク・レントコントロールについて

サンディエゴで不動産エージェントとしてサポートを行なっている元木満里奈です。前回、不動産を購入した際における税金控除のベネフィットをお話ししました。不動産をアメリカで保持するということは不動産自体の利益のみならず、固定資産税、住宅金利が税金控除対象となる為、所得税の支払いをある程度抑えることができます。賃貸VS住宅購入② – 固定資産税&金利の税金控除はこちらから。今回は、賃貸契約をしている間に起きるかもしれないリスクについてお話しします。賃貸ですので、要は借り物です。できることと、できないこと、そしてリスクがあります。 賃料が定期的に上がる可能性   カリフォルニアにはレントコントロールというテナントを守る法律が存在します。特にこの数年のインフレ率は高騰しており、賃貸価格も急激に上昇しました。私の住んでいるサンディエゴも、年々10%ほど賃料が上昇しています。そんな中で、オーナーが急激に賃料の値上げをできないように、レントコントロールというものがあります。オーナーの都合でテナントを退去させることが難しいルールにもなっています。   カリフォルニア州では、2020年1月1日より、賃上げは12ヶ月に1度、賃料の5%+インフレ率が上限、最大10%までという制限があります。そして賃料を上げるために理由無くテナントを退去させることはできない、という決まりがあります。   レントコントロールの対象外: 築15年以下の物件  一戸建て、またはアパートを1組に貸している場合。(ただし、LLCや会社がオーナーの場合はレントコントロールの対象)  カリフォルニアでは多くの方が、オーナーから一戸建ての家やアパートを借りて住んでいますが、残念ながらその場合はレントコントロールの対象にならず、10%以上の値上げをされてしまう場合もあります。   オーナーの都合で退去させられる可能性 2020年のレントコントロールにて、テナントをオーナーの都合で退去させることが難しくなりましたが、これにはルールがあります。   テナントの過失があった場合 賃料の未払い 物件の破損、問題を起こす等の行為 リース契約の内容の不履行 リース契約更新を拒否 物件を違法な目的で使用 犯罪行為 テナントの過失のない場合|引越し費用負担(一ヶ月分の賃料) オーナーの家族が住む場合 行政からの退去命令 大規模リモデルを実施 *テナントが入居してから12ヶ月以上住んでいる場合が対象です。 つまり、長年住んでいたアパートでテナントに過失がない場合でも、退去せざるを得ない場合があります。特に、市場価格が高騰してしまった今、サンディエゴでは3ベットルームの家賃が長年住んでいた為2000ドルの賃料であった。しかし、退去命令が出た為、これから探す同じ3ベットルームのアパートは3500ドルが相場で支払えない、なんていう場合も少なくありません。…

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September 6, 2023

賃貸VS住宅購入② – 固定資産税&金利の税金控除

先日、アメリカの賃貸VS住宅購入第一弾で、大きな違いは、月々の支払いを自分に投資しているか、いないか、というお話をしました。賃貸の場合は、簡単に言えば大家さんの毎月の支払いをあなたが支払っていることになります。 賃貸価格も不動産価格同様、年々上がる一方ですので、賃貸に住み続けると、数年前に家を購入した方の月々の支払いの額の方が現在の賃貸価格よりも安いなんてことが起こります。さらには、ハウスオーナーは長年住んだ家を売り払う時に利益が出ますが、賃貸は利益が出るどころか、今まで支払った賃料は返ってきません。 このように、アメリカで家を購入した際の利益は賃貸と比べると大きいことがわかります。 賃貸VS住宅購入①はこちら アメリカ不動産 - 税金控除 不動産をアメリカで保持するということは不動産自体の利益のみならず、税金控除という大きなベネフィットがあります。 お住みの住宅で税金を控除できるのは以下の通りです。 固定資産税 金利   固定資産税 固定資産税は住宅保持者が年に2回支払わなければなりません。住宅ローンの支払いと共に月々支払っている方が多いと思います。 サンディエゴの固定資産税は約1.25%です。 例えば、$700,000の住宅を購入した場合、固定資産税は $700,000 x 0.0125 = $8,750 / year $8750 / 12 = 729.16/ month という計算になります。…

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