皆さん、こんにちは。春のシーズンがやってきて、お引越しを考えているご家族の方も多いのではないでしょうか。
さて、カリフォルニアの不動産業界で大きな変化があります!家を売りたい方や買いたい方にとって、特に注目すべきニュースです。
NAR(National Association of Realtors)が不動産仲介手数料に関する訴訟を受け、和解案を受け入れました。現在、売り手のエージェントが買い手のエージェントの仲介料を指定できるようになり、売り手は売却額から両方のエージェントに手数料を支払うことになっています。売主は買い手のエージェントの手数料の分配には関与しません。通常は5〜6%の仲介手数料がかかりますが、分配によっては売り手のエージェントが買い手のエージェントよりも多くの手数料を受け取ることがあります。問題になっているのは、買い手のエージェントが仲介手数料を指定できないという不利なルールです。
そして、現在進行中の変更が7月に実施され、売主は売主のエージェント料を支払い、買主は買主のエージェント料を支払うことになります。以前は買い手とそのエージェントは仲介手数料を交渉できず、売主側から提示された手数料を受け取っていましたが、今夏からは買主が自身のエージェント料を支払う義務が生じます。
ただし、売り手が買い手のエージェント料を支払う提案をすることは今後も可能です。この急激な変化により、物件の売却が難しくなる可能性もあります。その場合、買い手のエージェント料を負担することも売却戦略の一つとなります。
買い手としては、支払額が増えることに不満を感じる方も多いかもしれません。ただ、よく考えてみてください。これまで売り手が支払っていた仲介手数料は、買い手の購入金額から支払っていたものです。そのため、買い手が実質的に支払っていたとも言えます。
不動産エージェントとしては、正直大きな変化とは考えていません。これまでの常識が変わり、より適切な方向に調整されると見ています。個人的な見解としては、この変更が実施される7月以前に買い手が急増する可能性があると予想しています。
もし不動産の購入や売却を検討している方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。今後、細かく不動産のプロと戦略を練ることが重要になります。
元木(モース)満里奈
不動産エージェント・コンサルタント
eXp Realty : DRE#02195871